難所3

現在取組中のシベリウス「ワルツOp.24-5」で苦手克服。

シリーズ4回目(こっそり再開)の今日は、

難所3(難所って何?シリーズ3回目までは何だったの?はこの記事の最後につけた画像とリンクで確認ください)

オクターブ階段駆け下り&着地

についてまとめます。

場所はこの曲の一番最後。フィナーレにふさわしい華やかな部分です。

ここは難しさをギュッと一箱に詰め込んだような?相当てこずる難所(私調べ)です。

画像の電球マーク付近からオクターブの階段駆け下りです。が、その前から十分に険しい道のりとなっています。息を切らせて這々の態でここまで登ってきたきたピアノ初心者に、なんということでしょう。まるで最後にトドメを刺すかのごとく待ち受けているオクターブ心臓破りの階段。鬼のシベリウスです。

何が難しいかというと、

★両手ともオクターブでしかも交互に弾く! 

 ただでさえオクターブを弾くのは大変なのに、なんと片手あたり18連続。しかも左右交互に、音の偏りなくバランスよく音楽が聞こえるように弾くって至難の業。両手同時に18連続の方がまだ簡単でしょう。

★18階段は、加速しながら転がり落ちるように弾く!

 魔のオクターブ18階段、ただ弾くだけではイモっぽい。加速をつけながら弾くのがオサレなのだそうです。先生は簡単に弾かれますが、わ、私には特訓が必要だす。

★駆け下りた後の決めポーズ

 階段をよれよれの姿で下ってきたところで大事な着地、曲のフィニッシュです。フォルテでありオクターブ開いた状態での和音(さらにややこしくなる)。もう限界に近い手で、ピタっ!と美しく着地させるには「気力」と「腕力」(文字通り)が必要。オリンピック金メダリストの体操選手のごとく、グラつかずにビシッと着地させるのが理想。

★おまけに階段に入る前も「ミミミミ ミミミミ」忙しい

ここもアクセルで加速したのち、fzの音に着地。fzの和音は音を聴かせるように。


シベリウスはショパン以降の時代の曲なので、テンポは揺らしてひく感じ。

速くしたり遅くしたり(しすぎると間延びしたりミスしたように聴こえる)、あれこれ気にするところがとにかく多い。


・・・・とまあ、あれこれ難しい要素が入っているわけです。


攻略は2つのステップに分かれます。

(ステップ1)何はともあれオクターブを弾く手を作る

(ステップ2)音楽にする(表現とかあれこれ含む)


敵が見えたら、あとは愚直に1段ずつ攻略していくのみ。

(攻略1)オクターブを弾ける手にする

 白鍵を側面からひっかけて弾いていては、この曲の「白黒白黒」階段を滑らかに下ることはできません。今後も様々な曲に向かう上で、オクターブはしっかり上からつかめるようになった方が身のためだと考え、手を鍛えることにしました。オクターブは手が小さくても鍛えれば「それなりに」弾けるようになります。(私の手、手首から中指の先まで約16cm)

鍛えるのは小指と薬指。

  • 小指(白鍵)と薬指(黒鍵)で階段箇所を弾く。右手のみ、左手のみ、両手同時、両手交互
  • 小指または薬指を軸に、オクターブ下(上)に親指を置く(ちょん)。この順番で階段を弾く。右手のみ、左手のみ、両手同時、両手交互

これを毎日根気よく続けていくと、オクターブを掴む感覚が身についてきます。

練習時は、階段を下りる動きをした後、時々逆に上る動きも取り入れました。

最初はカタカタと切れ切れになんとか弾いていましたが(命からがらみたいな感じで)、1~2週間もすれば滑らかに弾けるようになるから面白いものです。


(攻略2)音楽にする

オクターブがつかめるようになったら、階段を「階段」ではなく「音楽」にしていきます。これはまだ現在進行形で、完全に攻略しきれていません。アクセル(加速)はできても、左右のバランスがチグハグになって、片足を引きずって階段を下りているような音になったり、ロボットが階段を下りているかのようなカチコチの音になったり・・・

ペダル踏みすぎて何言ってるかわからなくなったり・・・・

研究途中ではありますが、先生からのアドバイスは、

「親指(左右それぞれ)の音を聴きながらメロディーを感じると良いですよ」とのことですので、機械的に手を動かすのではなく、音を聴きながら弾く練習を続けているところです。



さて、この最後の難所がクリアできたらこの曲は研究終了です。

2月にサークルの練習会があるので、その時に研究の成果が出せたら良いなと思っています。


楽しく続ける大人のピアノ

楽しみながら憧れの曲に近づいていくために