難所2
現在取組中のシベリウス「ワルツOp.24-5」で苦手克服。
シリーズ3回目の今日は、難所2(難所って何?はこの記事の最後につけた画像参照)
オクターブの跳躍
についてまとめます。
具体的な箇所としては、中間部の締めくくりの部分で、楽譜は下の画像のとおり。
悩みの種は左手です。
左手のみ、ゆ~~~っくりなら弾けるのですが。
「曲らしくカッコ良く弾く」のはとても難しい!(私の腕前ごときでは)。
・親指か小指を押し損ねて違う音を弾く
・親指小指どちらも正しく弾けても、となりの鍵盤にも指がかかって音が濁る
・迫力が出ない
・↑と思って思い切り弾くと、ただうるさいだけになってしまう
この曲は去年(おっと、新年を迎えたのでもう2年前になりますね)弾いた時は「とにかく弾くだけ」で精いっぱいだったので、ここまで考えが及んでいませんでした。ですから「悩むようになった」だけでも十分な進歩です!曲の弾き方で悩めるって素晴らしい♪
(とポジティブシンキングしておいて)
ちなみに、2年間は「手が小さいのでオクターブを弾けない」と思いこんでいました。他のピアニストさんたちと比べても、確かに手は小さい方です。SMLでいえば明らかに「S」でしょう。が、幸いなことに「白鍵オクターブは親指小指で届く」「黒鍵オクターブは親指薬指でも届く」大きさはあるようです。XSではないようです。今見ていただいている先生にも「オクターブは練習すれば必ず弾けるようになります^^」と言っていただいたこともあり、「オクターブ、私は弾ける!」という考えに転換しました(アファメーション)。
そして実際、この曲を練習するうちに「白鍵を側面からひっかけるようにして弾いていた」弾き方から、「白鍵を上からつかむ(押さえる)ようにしても弾けるように」なりました。自分としてはとても嬉しい進歩です。(初級クラスは卒業した感)
とういわけで、この難所は「手が小さいから弾けない」という言い訳は一切ナシで取り組みます。
攻略法として「取り組むべき課題」は2点と見立てています。
<課題1>どう弾きたいか?を決める
<課題2>結果を「観察」しながら練習する。
これを書いている今も、まだ難所2は取組中です。これを書きながらも解を考えているところです・・・
と2日前に書いていたのですが、書いて考えたおかげか、今は解が見えてきました。悩んだら、こうして文章に「書きながら考える」というのもおすすめです!
ー(課題1の解)
全体的に軽くて明るい曲想の中、ここだけが重低音です。曲の中で、最も重くて強いところ。
ただ「フォルテ〜!そしてデクレッシェンド!」程度の意気込みで弾いたところで、「頑張って弾いてはるわー」止まりでこの曲の魅力は引き出せません。先月、初めて人前で弾いたときにこれは実証済み^^; フォルテやデクレッシェンドをやっただけでは、お芝居でセリフを棒読みしている大根役者みたいなものではないでしょうか。大切なのは、フォルテ、デクレッシェンド、のその先ですよ。
レッスンでは「うねるようなイメージ」という言葉も出ていて、どう弾くものか、なかなかイメージがわきませんでした。
☆時間をかけて考える
☆浮かんだアイデアを試しながら変えていく
☆時間のネガティブスペース(ピアノを弾いていない時間)にも考える
試行錯誤しながら、1週間くらいかけて考えました。そしてようやく昨日、イメージが固まりました。男性バレエダンサーが、片足でクルクル~とターンをしている感じ。舞台の中央、ソロでスポットライトを浴びながら堂々と力強く。あまりバレエは詳しくありませんが、イメージでいうと熊●●●みたいな。
そしてその圧倒的な王者の見せ場から、舞台全員に映像が広がっていく、と。
言葉で書いてもあまり伝わらないかと思いますが^^;、自分の中ではイメージ完成^^。堂々と、力強く、かつしなやかに。これだ。
ー(課題2の解)
やりたいことがわかれば、あとは実行するのみ。ただ、「やみくもに」「がむしゃらに」繰り返すのは卒業し、日々の練習のミスを「観察」します。
この箇所を繰り返し練習する場合、
以前の私:何度も弾いて、ミスタッチなくなるまで繰り返す
→ なかなかミスタッチなくならず、肩こりとか腕痛になり中断。モヤモヤ。
今回の私:一度弾く。ミスタッチがあれば、「どのようにミスしたか」言葉で表現する。
例)今のは親指の着地が左すぎた → 次は親指もう少し右に着地
今のは小指が隣の鍵盤かすった → 次は小指もう少し上から落とす など。
この「観察」しながら練習するという方法は、以前紹介した書籍「ミスタッチを恐れるな」の137ページ当たりに書いてあったものを取り入れています。
この練習方法に変えてから(ほんの少しの違いですが)、結構弾けるようになってきたように感じています^^
1月4日現在、この難所2も通過できそうです♪
この調子で、1月中旬のサークル練習会までに「いい感じで♪」仕上がるのを目指します。
※今日の練習中の発見
このワルツ、一度「とても生命力ある」演奏ができました!そういう演奏ができた後はと~ってもすがすがしいものです^^
難所の図
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