音色と気持ち

ひととおり弾けるようになった曲。
完成度を上げようとすれば、より美しく、より説得力のある演奏を目指します。

表現をもっとつけたい箇所があって、自分では強弱含め変化をつけているつもりなのに先生からは「もっともっと」との要望。

大げさすぎるくらいに、と言われてやってみてもまだまだ、ということがあります。

何度やってもOKが出ず、困っていたときの先生の模範演技をみて、一つこっそり真似してみました。

前のめりに演奏して加速する盛り上がりの箇所で、私は前傾姿勢を取っていたのですが、先生は頂点の音でお顔を左右に細かく動かされるのです。
左右に動かす、といっても、イヤイヤー!の横振りではなく、
おいしいものを食べたりした時に「ウーン、たまらん!」という気持ちで出るようなゆっくりめの横振りです。

自分では演奏変化をどうつけていいのかわからなくなっていたので、それまでと同じように弾きつつ顔を横に動かすのだけ変えてみましたら
「今の、いいですよ、今の調子!」
とOKが出ました。

面白いものですね。
手の動かし方とかではなく、顔の動かし方(心の中で ウーン、たまらん!のセリフつき)で変化がつくとは。

音色には、ごく些細な気持ちの変化も表れてしまうのでしょうか。

面白い。

で、結局、美しい演奏をしたいと思ったら、日ごろから美しく生きること、これに尽きますね(^◇^;)

さて、ネットはほどほどに、静かに読書でもしましょうか。



楽しく続ける大人のピアノ

楽しみながら憧れの曲に近づいていくために