ピアノ的シベリウス年表

大人の私は夏休みではありませんが、自由研究してみました(^w^)。

何曲もシベリウスのピアノ曲を弾いているので、色々と興味が湧いてきまして。

シベリウスのピアノ作品は4期に分けることができるそうで、ピアノ以外の交響曲や交響詩との位置づけや彼の人生のマイルストーンと合わせて主要なものだけ書き出してみた。

画像に変換すると何やら小さくなってしまったが、果たして見えるのだろうか。

ここに挙げた作品はほんの一部ですが、ピアノ曲は私が興味を持っているものとCDによく録音されているものが中心で、それ以外は交響曲(シベリウスはピアニストではなくシンフォニストですから)と交響詩で有名なものだけです。

1つのピアノ作品の年数に開きがあるものは、その期間の間に少しずつ書き溜めてきたものを作品にまとめて発表したという形式をとっているから。ピアノ曲は交響曲などの大作の合間にスケッチ的に少しずつ書いていたといわれていますから、「集めました♪」的になっているのも納得です。

シベリウスのピアノCDのライナーノーツで色々と学びました。

「アイノラのシベリウス」解説:菅野浩和によると

シベリウスの評伝の決定版の著者として有名なエリック・ダヴァッシェルナ(すでに故人)は、ピアニストでもあったし、シベリウスのピアノ作品の1957年初版の研究書はずいぶん昔から世界的に知られていました。同書での彼の分類によりますとシベリウスのピアノ曲を4期に分け、彼がヤルヴェンパーの田園に移住する以前(1904年以前)を「カレワラ・ロマンティック様式」、その後50歳の誕生日前年の1914年までを「ヨーロッパ古典様式」、つづく中期の円熟から終末の頂点の直前までの、1922年にいたる「中間期」、そして1923年以降(創作活動は1929年まで)の完成の時期として「普遍期」としています。


色々な曲を弾いている中で、確かに時期によって違いを感じるところもあります。

私が予選で弾いた2曲(即興曲とワルツ)はいずれも初期「カレワラ・ロマンティック期」のものです。20代から30代のエネルギッシュな時期に生み出されたものなのですね。特にワルツはかの有名なフィンランディアと近い時期に作られたようです。道理で(?!)聴き栄えする華やかな逸品なのですね。

かたや後期の作品には、何やら印象派風(サティっぽいなと思ったり)の和音が出てきたりするのですが、ドビュッシーとの対面で少なからず影響を受けているであろうことがわかったり、色々と興味深いことがあります。

こうしてまとめたところで、私は交響曲や交響詩はほとんど聴いたことがなく、ピアノ曲だって100曲以上あるうちの一部しか知らないので部分的な理解としか言えないのですが。

今日はせっせと朝から自由研究に励みましたので、なんだかたくさん練習した気分です(勘違い(笑))。

【参考文献】

  • (楽譜)シベリウス・ピアノ名曲集 小池孝志 編著 (ドレミ音楽出版)
  • (CD) Sibelius in Ainola ~Izumi Tateno~ 解説:菅野浩和
  • (CD)THE PIANO ANTHOLOGY OF JEAN SIBELIUS ~Izumi Tateno~  解説:菅野浩和
  • (CD)シベリウス交響曲~ロイヤルストックホルムフィルハーモニー管弦楽団/アシュケナージ(指揮)~シリーズ 解説:諸石幸生



  

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