2年分の足跡~その1

大人ピアノを始めて3年目に入りました。

私のこれまでの経過について…

個人的な話なので書く必要もないかなと思う一方で、自分がピアノを再開した頃「大人 ピアノ 再開」などと検索をして、大人趣味のピアニストさんの記事を読み漁ったことを思い出します。

人それぞれ、他の人ができたからといって自分も同じようにできるとは限らないことは重々承知の上で、「ン十年ぶりに再開して果たしてどこまで、どんな曲なら弾けるようになるのだろうか?」という永遠の謎?!希望?!を解く手がかりを探すのに、時間を忘れて没頭したものです。

あくまでも私のケースはほんの一例ではありますが、同じように大人趣味のピアニストさんが地球のどこかで検索をされた時、少しでもお役に立てたらいいなという思いから、これまでの2年間の足取りをまとめてみようと思います。


<番外編>子供時代のピアノ歴

年長〜小5まで個人教室で習っていました。

  • バイエル(上下)
  • ブルグミュラー25
  • ソナチネ → 2〜3曲やったところで辞めました汗

発表会で弾いた曲は、

  • 人形の夢と目覚め
  • ジプシーの群れ
  • ソナチネ7番(ドーミドソッソ)

など。ここでピアノ歴第一幕終了

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ピアノ歴第二幕。

<序章> 

・2013年11月 

悲愴の第二楽章を自分で弾きたいと思うことがあり、ピアノ弾きたい病を発症。実際に弾けるかどうか不安であることと、一過性の病である疑いも濃厚だったため、電子ピアノを買う前に試しに2件ほど体験レッスンを受けてみた。

1件目:バイエル30番と童謡(きらきら星、大きな栗の木の下で)。

    譜読みで「ド―ドレミ―」などと歌わされ、かなり苦痛を感じた。

2件目:子供時代のブルグ25を持参し「素直な心」を弾いてみた。

    手はガチガチだったが、一応両手で最後まで弾けた。

    その先生に「こんな私がレッスンを受けたら、どのくらいの曲が弾けるようになるのか」と質問すると「ショパンのノクターン(遺作)くらいは弾けるようになるかもね、ま、曲にはならないだろうけど」とのお答え。この先生に習うことは絶対にないという結論と共に、ピアノ弾きたい病は一過性のものではないと確信ができたので電子ピアノを購入。

・2013年12月

ブルグ25を独学で再開し弾き散らかす。子供時代の記憶を元に、ラッパ手のセレナードなども弾いてみた。ブルグの動画検索中に「長井充さん」のブルグ18の演奏に感動し、ブルグ18の楽譜を購入。体験レッスンもさらに2件ほど受け、大人向けのフリーコース(自分の弾きたい曲を中心に月2回レッスン)に決定。

<1年目> レッスンを再開し、本格的な大人ピアノ歴スタート

主に練習していた曲は以下のとおり

  • 2014年 1月 真珠(ブルグ18) まぁボチボチ弾けるかなというところまで
  • 2014年 2月 アジタート(ブルグ18)、素早い動き(ブルグ18)
  • 2014年 3月 森での目覚め(ブルグ18)、朝の鐘(ブルグ18)
  •          → 腱鞘炎になり森での目覚めは中断。
  • 2014年 4月 ジプシー(ブルグ18)、樅の木(シベリウス)
  • 2014年 5月 ワルツOp24-5(シベリウス)、大雷雨(ブルグ18)
  • 2014年 6月 Souvenior(シベリウス)、ゴンドラの船頭歌(ブルグ18)
  • 2014年 7月 見知らぬ国と人々(シューマン)、空気の精(ブルグ18)
  • 2014年 8月 インベンション1(バッハ)
  • 2014年 9月 インベンション8(バッハ)、ないしょ話(ブルグ18)
  • 2014年10月 ソナタK545(モーツァルト)、ススキの葬列、ささぶねの航海(平吉毅州)
  • 2014年11月 インベンション4(バッハ)、はるかなるアフリカ、はつかねずみの運動会(平吉毅州)
  • 2014年12月 インベンション13(バッハ)、ロンドK485(モーツァルト)、真夜中の火祭り(平吉毅州)

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◆1年目の感想

披露の場は月2回のレッスンのみ。先生の前で弾くことだけがこの頃のゴールでした。練習曲は先生が指定することはなく、自分が持ち込んだものばかり。まだ手がピアノに馴染んでいない状態で無理をして弾いていた曲もあり(腱鞘炎になりました)、全体的に完成度は高くない状態でレッスンを終えていました。でも、「まずはピアノを弾くことに慣れる年」としては良かったと思います。

この年は、かなりブルグミュラーにはまっていて、18の練習曲+12の練習曲の演奏CDまで購入してスマホに入れ、移動中などにもず~っと聞いていました。好きな曲だらけで、ひたすら「ブルグしか見えない」時期でした。3年目に入った今現在は、ブルグ全く弾いていません^^;弾きたい曲はもっと先へ、もっと奥へ。2年という年月を経て、私の視野も広がったのでしょう。


それからピアノについて。

最初は電子ピアノでした。でも、レッスンで月2回グランドピアノを弾くだけでは物足りなく感じるようになったのが2月ころでしょうか。とても手ごろな価格の電子ピアノだったせいもあるのか、物足りなくなるまでの期間がとても短かったですね(ということで、電子ピアノかピアノでお悩みの方、最初からピアノにされることをお勧めします(笑))。近所でアップライトピアノを借りられる場所を見つけ、月2回くらい利用していましが、やはり自宅にピアノが欲しくなり、3月ころからピアノ(主に中古)を物色しはじめました。当初はアップライトを探していましたが、色々と検討を重ねるうちにグランドに転向。大きなグランドは置けませんが、小型のものであれば150cm程度のサイズで存在します。。ネット上では「そんな小さなグランドはグランドとはいえない、C3(YAMAHA)以上でやっと使いものになる」などの意見も目にしましたが、ド素人の私個人の道楽目的ですから、あまり気にしないことにしました。

そして7月某日。自宅に無理なく置けるサイズで、マイナーなメーカーの比較的若いピアノちゃん(4歳くらい)を我が家に迎えました。

このピアノを入れてから、様々な変化が自分にあったと思います。中でも一番大きかったのが「ピアノ慣れできたこと」。それまでは、ピアノに触るとドギマギして緊張していました。電子ピアノとは音量も音質も違いますし、ペダルも譜面台も全く違います。そして何より、音が出てくる場所が全く違うので、慣れないうちはピアノに対して変な緊張をしていました。「ピアノ様、さ、触らせていただきます、私のようなものがスミマセン」的な卑屈な感じでした。その変な感覚を、このピアノちゃんがなおしてくれました。今は違う子が我が家にいますが、人生初のMyグランド(子供時代はアップライトでした)ピアノとして思い出深いピアノです。


2年目は次の記事で。



楽しく続ける大人のピアノ

楽しみながら憧れの曲に近づいていくために