シーモアさんと…イーサン・ホーク
この映画の監督は、イーサン・ホーク。
シーモアさんと出会って人生についての悩みに対する答えが出たという。
映画のメインテーマであるシーモアさんのドキュメンタリーについては、文章で感想を書いてしまうと無粋な気がするので控えますが、裏のテーマであるイーサン・ホークの悩みについて少し書いてみようと思います。
☆イーサン・ホークの悩み
俳優を続けてきたが、本当の理由がわからなくてモヤモヤ。地位や名声、金銭的成功は、表面的な理由であって本質ではない。では、何のために自分は俳優をやっているのか。
仕事について道を究め、崇高な域を目指してみるも、世間の評価とは結びつかないことが多い。その逆の仕事(崇高でない方向の演技)をしたものが商業的成功を収めることもままある。
多分、そんなこんなで自分がどこを目指せばいいのか、何のために生きているのかわからなくなってきたご様子。
イーサン・ホークを悩ませているもの、
名付けて
崇高なものと大衆ウケするものは違う現実にどう向き合うか問題
からの
そもそも自分は何を目指して生きているのか問題
☆共感同感
シーモアさんも、ピアニストとして上記の問題は経験済み。それ故に早すぎる50歳でピアニストを引退。
私は俳優でもピアニストでもないけれど、仕事で全く同じ問題に直面してきたので、
その悩み、超わかる〜!(・ω・`)
です。
仕事は趣味と違って自分だけの世界ではありません。理想と現実の狭間。一度は腹をくくって、大衆ウケを気にせず品質重視でいくぞ!商品ではなく作品を作るぞ!と頑張ってみたりしますが、仕事を長く続けていくうちに、やはり消費者の声に耳を傾けなくてはならない出来事やタイミングがくるわけです。で、「ええい、仕事と割り切って徹底的に大衆ウケ路線で行くぞ〜!」と半ば悪魔に魂売る覚悟(大げさ)で仕事に対する姿勢を変えてみるも、ふとしたきっかけで気づいてしまうのです、自分の本心を偽って毎日を生きていることに…
そしてふりだしに戻る…
みたいなことは、多分私だけではなくイーサン・ホークも経験したのでしょう(あくまで憶測)。
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※ここから映画のネタバレになります。
☆イーサン・ホークのお悩み解決ルート
シーモアさんに出会ったイーサン・ホークは、シーモアのたたえる穏やかさや雰囲気に魅了される。
そして対話を通じて
- 自分がやりたいこと、それは自分の人生を演じきることだと気づく
ここでいう演じるとは、映画やドラマのストーリーではなく、自分の人生というストーリーを指しているのでしょう。
- シーモアさんの言葉
「それを演技を通してできない?」
ここでいう演技は、俳優としての演技を指しているのでしょう。
→ イーサン、ガッテン!(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
イーサン・ホークの霧は晴れた様子。
この映画が製作され公開されているという出来事自体、イーサン・ホークが新たな境地で生き始めた証拠。さほど有名でもない元ピアニストのドキュメンタリー映画。上映されているのは小さなシネマでごく短い期間。商業的に大成している映画ではないし、それは製作段階からイーサンには分かっていたこと。でもこれがイーサン・ホークの偽りのない人生なのでしょう。
☆所感
さて、私のお悩みはどう解決するか。
仕事についてはまだ結論は出ないけれど、少なくともプライベートは真実で生きていけばいいやと思って。
思うところはもっとありますが、大切なことはあれこれ書かないでおくのが今の流儀(╹◡╹)♡
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