フィンランドの食

ライ麦パン。
日本人にはあまりなじみのない、フィンランドの特徴的な食文化です。
フィンランドでは好んで食べられているそうで、きっとシベリウスも毎日のように口にしていたのではないでしょうか。

ライ麦パンの特徴は、
  • 色が黒い(ライ麦の配合率が高くなるほど黒い)
  • 酸味がある
  • モッチリ(粘度あり)している
小麦粉のパンのように白くないしふわふわしていません。
すこし酸っぱいので、小麦粉のパンに慣れている人には食べにくさがあるかもしれません。

かく言う私も、毎朝ふわふわの食パンを食べるのを楽しみにしているので、ライ麦パンは少し食べづらく感じています。

こちらはライ麦50%弱かしら?、まあまあ黒いライ麦パン。チーズがのっているので食べやすく美味しかったです。
ライ麦パン(それも90%くらいの本格的なヤツ、黒糖パンみたいな色です)を初めて見たとき、ハイジのエピソードを思い出しました。子供の頃に見たハイジのアニメで「白いパン」「黒いパン」という表現がありました。当時はライ麦パンを見たこともなく、食パンと菓子パンくらいしか知らなかった子供でしたから、ハイジがこだわる話の内容が理解できなくて。パンが黒い、という意味がわからず、焼きすぎて焦げたパンなのかな、的な理解だったと思います。または、自分が普段から知っている食パン(小麦粉のパン)よりもっと真っ白なパンがあるのかなぁ、なんて想像したり(パン屋さんでハイジの白パン的なネーミングの商品があるときはだいたいこの解釈ですよね)。
でも、ライ麦パンの現物を見たときに全て理解できました。ライ麦パンと小麦粉パンはまさに黒と白の違い。ライ麦パンで育ったハイジには、小麦粉パンはカルチャーショックだったことでしょう。

ハイジの舞台はフィンランドではありませんが、どうやらアルプス山脈が農作物の境界のようで、南側が小麦粉、北側はライ麦地帯のようです。

ライ麦パン 口に広がる シベリウス
(蕊川柳)

(≧∇≦)

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