蕊研(しべけん)事始め
シベリウスの研究を「シベ研」と名付け、少しずつこのサイトに書き溜めていこうかと思い、まずはタイトルを書こうとしたら
蕊
という字に変換されました。
くさかんむりに「こころ」が三つで「しべ」と読む漢字なのですね。まさかシベリウスの略語のために漢字まで用意されていたか?!と一瞬思いましたが、そうではなくて「おしべ・めしべ」の「しべ」なんですね^^; 今まで一度も使ったことなかったわ・・・
それはさておき、シベリウス。
本業は交響曲や交響詩ですが、ピアノ曲も170曲近くあります。その割に「ピアノ業界」では扱われることが少ないのが現状です。ピアノの先生方もあまりシベリウスにはお詳しくありません。音大、コンクール類(最近、子供部門では少しずつ扱われるようになってきたようですが)も含め、プロのピアニストのコンサートで取り上げられることも少ないからだと思います。その理由は、ピアノ曲としての完成度が他の作曲家のピアノ曲と比較するとそれほど高くないことや、難易度が低め(上級ではなく中級程度)であるからではないでしょうか。難易度が中級程度、といってもオクターブは頻繁に出てくるので子供向け教材としては使いにくいでしょうし、プロが弾くには簡単すぎるし・・・といったところでしょう。
ゆえに大人の素人に向いていると思います。
- 他の人とかぶらない(子供も大人も人口少な目)ので比較されにくい
- 曲を聴いたことのない人が多いので、人前で弾いても粗探しされにくい
- 練習曲的な傾向は薄く、芸術的な要素を感じられるので弾いていて満足できる
- 北欧の独特の美しさを内包しており、他の作曲家とは違うものを味わえる
今読んでいてとても参考になると思った書籍を2つ紹介します。
★入門編 全体を手軽に知るのに最適
★本格的 文章もしっかり読みたい方に
シベリウス 生涯と作品(菅野浩和) 音楽之友社 1967年発行
興味深い内容はまた別の記事で。
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